商標登録の費用についての注意点

商標登録のためには費用が必要です。
権利を請求する商標を特許庁に登録する場合、商標だけを登録するのではなくて、その商標を使用する業務範囲を指定しなくてはなりません。

この業務範囲は商品や役務(サービス)毎に45個の区分に分類されています。このため指定する業務範囲を広くすれば得られる権利範囲は広くなりますがそれに対応して費用も高くなります。

また商標登録は商標ごとにすることが商標法で定められていますので、登録する商標が増えるとそれにも対応して費用も高くなります。

商標登録の費用についての注意点は次の通りです。

(1)費用の中で多くの割合を占める商標登録の調査費用
商標登録の総費用の中で最も割合が多くなりがちなのが商標の調査費用です。

調査業者からあれもダメ、これもダメと言われるたびに数万円単位の費用が次々と課金されて膨らんていきます。

調査費用をいくら払えば出願できる状態になるのか、事前に必ず確認しなければなりません。

(2)申請する商標登録の内容が必要かつ十分か
商標権の権利範囲は広ければそれにこしたことはないのですが、それに比例して費用がかかります。

どの範囲を商標登録するかはライバルの権利取得状況を調査するのが一番です。直接のライバルがどの程度の権利範囲を申請しているのかを調べることが大切です。

(3)商標登録出願前の事前検討は十分か
せっかく特許庁に願書を提出しても、先に同じ内容の登録商標が存在する場合には登録を受けることができません。

また審査でひっかかると審査官に説明する資料を作成したり証拠書面を準備しなければならず、拙速な出願をすると審査過程で費用が膨らむ原因になります。

まずは事前に商標を調査し、無駄な費用が発生しないように準備しなければなりません。

(4)商標登録は早いもの勝ちの制度です
同じ内容の商標登録出願が二つ以上特許庁になされた場合には、先に特許庁に願書を提出した者が勝ちます。

商標の使用を開始したのが早かった者が商標権者になるのではないことに特に注意が必要です。こちらが商標登録をしていないことをいいことに、無断で商標登録をしてくる悪い業者が後を絶ちません。

こちらの使用している商標を無断で商標登録してくる悪徳業者を排除することは不可能ではありませんが、やはり手間と時間とお金がかかります。悪徳業者は最初から和解することは目的ではなく、金品を巻き上げることが目的ですからゴネてくることが予想されます。この様な悪徳業者に関わらないように注意することが大切です。

(5)特許事務所の費用は同一ではありません
特許庁に支払う印紙代はどの特許事務所から出願しても同じですが、特許事務所に支払う費用は同じではありません。

昔は特許事務所の費用は一律のガイドラインが定められていましたが、現在では自由化されています。

特許事務所の商標登録の費用

特許事務所の費用については中間に業者が入っていないかどかの確認が必要です。
例えばAに仕事を依頼したつもりが、実際にはAが下請けBに仕事を流し、さらに下請けBが孫請けCに仕事を回している場合、あなたがAおよびBに支払う費用が無駄に加算されていることになります。

また一般に年間の出願件数が少ない特許事務所は費用が高い傾向があります。事務所維持費用や人件費を少ない出願件数で割り振ると、一件当たりの費用が高くなるからです。

さらに通常プロフェッショナルは自分を安売りしたりはしません。極端な安売りや格安を強調している場合には、バイト等に仕事を回すだけの業者の可能もあります。この様な業者は電話をしても弁理士本人が電話に出ずバイトだけの対応であったり、連絡手段を電子メールだけに限定したりする等の場合は注意が必要です。

また業者によっては無料やゼロ円で商標登録ができることを宣伝しているところがありますが、常識的にいっても無料で手続きはできません。どこにカラクリがあるか十分調べてから仕事を依頼するようにしましょう。

特許事務所に商標登録を依頼する前に

特許事務所に仕事を依頼する前にホームページ等で十分に事前検討をしておくことがよいでしょう。

費用が無料と表示されているのに実は追加料金が発生することのあることが非常に分かりにくい業者もあります。

特に商標の調査費用はそれ以外の出願費用を上回る場合があります。事前に明示されていない商標の調査費用を次々と課金されないように注意が必要です。

場合によっては商標の調査費用が全ての事務所費用を上回る点、商標調査に数万円単位の追加費用が発生する点、5万円、10万円単位の追加費用を支払っても特許庁に出願申請もできない場合がある点などのあなたにとって不利な情報が事前に明示されていない場合もあります。

仕事の依頼をする前に信頼できる業者であるかどうかを確認するように注意しましょう。

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事前に知っておくべきポイントをまとめました。 詳細はこちらから → 商標登録 費用